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銀塩カメラの日々と由無し事 

徒然なるままに日暮PCに向かいて心に浮かびゆく銀塩カメラの由無し事をそこはかとなく書きつくるブログです。

Postwar Gelto 60年の時を越えて 

第二次世界大戦の前後に生産されていたGeltoがヤフオクに出品されてました。
「シャッターが落ちません。飾りにいかがでしょうか。」
という説明付き。

こんなすばらしいカメラを飾りにするのはけしからんと(酔っ払ってw)ポチッとしてしまいました。

gelto restore-12

到着後早速状態確認。

当然シャッターはまったく切れませんが、60年以上前のカメラなのでシャッター羽根の固着でしょう。
スローはそれだけでは無いでしょうけど・・・
光学系は汚れが少しありますが、傷やカビもなく清掃で行けそうです。

gelto restore-06

サクサク分解

gelto restore-15

カメラの操作系のほとんどがレンズ周りにあるのでここまで悩むことまったく無し。弱点の固着さえなければこんなもんです!

gelto restore-03

前群レンズはねじ込んであるだけ。しかもサクッと2枚に分かれる。
後群も簡単にカニ目で外れます。

gelto restore-04

コンパーではなかった・・・
いじったことがありませんが、コパルタイプのシャッターの様です。

高速域でシャッターが動かないのは、予想通りシャッター羽根の固着でした。
ベンジンで洗って鉛筆の芯を削ったものをまぶしておきます。セルフもしっかり稼動していました。
ガバナーに問題がある様で、スローはシャッターが開いたまま閉じません。

シャッター各部の確認です。
上に出ているのがシャッターチャージレバー。左に出ているのがシャッターレリーズレバー。下に出ているのがセルフタイマーレバー。
1時から4時の方向にあるのがガバナーで、6時から9時の方向にあるのがセルフタイマーユニットですね。

gelto restore-05 200

1/200の位置

gelto restore-09 25

スローガバナーが効く直前の1/25の位置

gelto restore-08 1sec

スローガバナーが効く1秒の位置。
シャッターをレリーズした後ガバナーが途中で止まってしまっていました。

gelto restore-11 B

ちなみにバルブの位置です

gelto restore-07

後から見た所です。絞り羽根はシャッター羽根のすぐ後にあります。

ところで、スローの不調はガバナーにベンジンをジャブジャブかけてスローを何度も切り、乾いた後に適宜少量の注油を行ったところ回復しました。コンパーと違ってガバナーをうまく分離できなかったので、今回はこれでレストア終わりです。

gelto restore-10

とても小さいのですが、すごく重いカメラです。
良く見る(実は本物を見たのは初めてでしたが)Geltoはレンズ周りにシャッタースピードしか書いていなかったりGELTOの文字が書いてあるのですが、今回のものは当時のスプリングカメラのようなレンズ周りです。

このゲルトの情報は国内ではほとんどありませんでした。
Camerapedia.orgによるとレンズナンバー2xxxでレンズの上にNORTHTER、下にMODEL–I/MODEL–IIと書いてあるモデルは終戦直後のモデルのようです。
シャッターは西田光学のNorthterシャッターで、スピードはT, B, 1–1/200です。
model-Iはセルフタイマー無し、model-IIはセルフタイマーつきの高級モデルのようです。

フィルム交換は戦前のものとは違い、底板と裏蓋が一緒に外れるタイプです。

レンズはGrimmel Anastigmat 5cm f/3.5が共通で付いています。

gelto restore-01

赤窓で確認しながら巻き上げます。

gelto restore-13

貼り革のまったく使われていない、ピカピカしたカメラです。
上部のレバーはLが裏蓋ロック、Oがオープンです。
ファインダーを覗いても構図がよく分かりません。ご愛嬌ですね。

gelto restore-02

すっかり忘れていましたが、ベスト判のカメラでした。但し3cm×4cmのセミ判(?)です。
35mmフォーマットとあまり面積が変わりませんね・・・
幸いスプールが1つ付いていましたが、とりあえずベスト判のフィルムがひとつは必要ですな。

現像は今持っているタンクが対応してるのでOKです!
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category: ベスト判

Posted on 2010/10/09 Sat. 10:54 [edit]  /  trackback: 0  /  comment: 10

コメント

No title

シルバーゲルトですね。私のは棚に置いたままでした。ちょっと昔の
においがする絵が写ります。34だから二十枚くらい写せますし、
わずかでもフイルムが大きいので意外に画質は良いです。
フイルムは自作が楽しいです。先ずはリール集めが大事です。
できれば金属性が何度も安心して使えるでしょう。

ネガカラー現像、モノクロの延長で簡単です。大幅コストダウンに
なるし、この際はじめましょう。

kan #mQop/nM. | URL |  2010/10/09 13:48 * edit *

No title

個人的な感想ですが展示品でも良かったかと(笑)。
富士オフで大魔王様から見せて頂きました。現行規格でフィルムが無いの辛いですね。
カッター自作で120から切りますか?それしか無いか!(笑)

forester #2ukxmIo6 | URL |  2010/10/09 21:59 * edit *

No title

おおっ懐かしや・・・ムチャクチャ重いゲルトじゃないですか!
以前飾り物として持ってましたが、今は友人の店の飾り物になってます(笑
(その頃はベスト判で撮る技術も知識も無かっただけですが・・・)

試写結果を楽しみにしてます(^^)

ferdi #ZTGLyrdM | URL |  2010/10/09 22:35 * edit *

>kanさん

とりあえずフィルムが安く手に入れられそうなので、最初は既製品で撮ってみようと思っています。
>ネガカラー現像
確かにカラーで撮ってみたくなりますね。ナニワのカラーキットとか使うんでしょうか?

おとにゃん #WOq6nlhY | URL |  2010/10/10 13:46 * edit *

>feresterさん

>展示品でも良かったかと
ははは・・・
しっかり動くのに飾りでは申し訳ないと思いまして・・・
フィルムも現像も何とかなりそうなめどが立ったので、頑張って使います。

おとにゃん #WOq6nlhY | URL |  2010/10/10 13:49 * edit *

>ferdiさん

とても重いんですよね。
でもおとにゃんは単位体積当たりの重さが重い物が好きなので(鉛とか金とか)。

飾りとしてはレンズが重くて自立しないので飾りにくいかと思われます。
是非使いましょう!

おとにゃん #WOq6nlhY | URL |  2010/10/10 13:52 * edit *

No title

あら!なんか塗装したくなるような外観ですね!!
ネイビーブルーとか似合いそうです!!

みのる太 #- | URL |  2010/10/10 22:49 * edit *

>みのる太さん

>塗装したくなる
そんなことしちゃダメですようw

おとにゃん #WOq6nlhY | URL |  2010/10/11 17:31 * edit *

No title

私が再びゲルトを所有したら、ボディのみガンブルーに染め上げると思います。
真鍮製モデルガン用のブルーイング材を使ったら綺麗に染まるでしょうね!

ferdi #ZTGLyrdM | URL |  2010/10/11 19:29 * edit *

>ferdiさん

おとにゃんは販売当時に思いを馳せながらデフォルトでの使用が基本なので、外観は保ちたい派です。

おとにゃん #WOq6nlhY | URL |  2010/10/11 23:30 * edit *

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